正式に買収を発表しましたね。
CCC、主婦の友社買収を発表 大日本印刷から全株取得 https://t.co/1brbmQKrqU
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) December 15, 2017
昨日も書きましたが、今回は日経のスクープ。企業からのリークだと思われます。
以前、有利に進めたいほうがリークする傾向にあると書きましたが、今回の登場人物はCCC(TSUTAYAグループですね)と主婦の友社に加え、主婦友の株式を持っていた大日本印刷なわけですね。
誰が買いたくて、誰が売りたかったのか?
ところで、大日本印刷はいつ主婦の友社を買収したのか調べたところ、以下のリリースが出てきました。
2009年5月 DNPリリース
主婦の友社の株式39%を取得
当時は39%でした。オフィシャルにはこのリリースしか見つからなかったので、アニュアルレポートを確認したところ、2010年にはすでに56.7%、2013年には42.9%となぜか減っているのに、2014年に99.6%とほぼ100%を保有するまでになりました。最初のリリースに主婦の友社の依頼により、とあったので、同じく主婦の友社の依頼で株式を買い増していったのではないかと推測されます。
一方で、2009年にDNPは丸善、ジュンク堂、ブックオフなどを買収しています。2010年には文教堂も傘下に収めています。この動きから、大日本印刷も一度は出版の川下から川上までを網羅する事業をしたかったのだろうということが伺えます。
ところが一転、2016年に文教堂、丸善・ジュンク堂を日販に売却しています。そして今回、主婦の友社を売ったということは、川上から川下を、という戦略を諦めたからかもしれません。
一方のCCCはどんどん出版社を買収していってますね。
出版業界の再編が進むかもしれません。