お客様を大切にしない会社だから【わたしが会社を辞めた理由】

わたしが勤めているのは、いわゆるメーカーです。

メーカーたるもの、

お客様に満足していただくものを

送り出すのが使命だと思うわけです。

潜在意識が求めているものを作りたかった

憧れの先輩にハンティングされたとはいえ、

わたしが転職先にメーカーを選んだのは、

お客様の必要としているものを開発したい!

という夢があったからです。

消費財でマーケティングが得意な会社は

お客様が「欲しい!」と思っているものを

確実に提供できます。

それって素晴らしいと思います。

ですが、それは、「顕在意識」が「欲しい」と知っている、

つまりお客様の想定の範囲内のものなのです。

でも、わたしが目指しているのは

「なにこれ!!でもすごく欲しい」と

お客様に驚きを与えられる商品が作れること。

つまりお客様の「潜在意識」が

求めているものを提供できることです。

iPhoneとか、(ちょっと古いけど)ウォークマンとかはこれですね。

これこそが、メーカーの醍醐味ではないかなと思うわけです。

古いメーカー体質が残る

メーカーにありがちな

「いい商品ならお客様は買うはず」という神話。

社内にしっかりとはびこっていました。

弊社の作っているもの、確かにいい商品です。

技術力も高いです。

でも、競合の商品は世の中に溢れるほどあります。

弊社の商品がなくなっても、世の中の人が気づかないぐらい。

ところが社内の人って本当に勉強不足。

自社のものが一番いいと思っているので、

他社の商品を使ったことがない。

競合の存在も知らないですし、

いまの消費動向のトレンドも知らない。

(たとえば、今だと「SDGs」とか)

自社製品しか知らないので、

「こんないい商品だからお客様も買うはず!!」と信じている。

この文化を覆すのは、無理だなと思いました。

これがメーカーの陥る

「いい商品ならお客様は買うはず」という

妄想に繋がっているわけですね。

お客様は「金のなる木」ではない

さらに悲しかったのは、お客様を「お金」としか考えていないこと。

これが辞める決定的な理由です。

もちろん、お客様が商品を買い、

その対価として、メーカーは「お金」を受け取ります。

ですが、弊社、売りっぱなしなのです。

お客様は高齢の方が多いですからね。

それにつけこんで、

「老眼だから、見えないよ」

「そこまでこだわってもわからないよ」

「パーツを使いまわしても、気づかないよね」

という言葉が会議で飛び交います。

恐ろしい。

この人たち、本気なのか。

お客様にマインドは伝わる

これまでいろんな仕事に携わってきました。

そこで実感したのが、

こうしたメーカーや作り手の思いが

確実に消費者に届くということです。

商品を手に取ったときに、

企業の発する思いが伝わるのだと思います。

波動なのかもしれません。

だから、消費者をないがしろにすれば

消費者に伝わり、購入してもらえない。

そんなバカな、と思うでしょう??

たとえば、Apple社の最近の商品から

今まであった

圧倒的なパワーを感じない気がします。

それは、ジョブズの執念のような思いが

今の商品にないからだと思うのです。

それでもアップル信者ですけど(笑)。

まとめ

お客様をないがしろにした商品が

万が一、大ヒットしたとしても

それは波動の低いお金でしかない。

それを給料として受け取るのは

自分の信念に反する、

そう思うわけです。

だからこそ、辞める決心をしました。

正直、こんなことをしている企業なんて

信じられない!!と思っていましたが、

友人たちの話を聞いていると、

多かれ少なかれ、

小手先で商品を作っているメーカーは

少なくないようで。。。

SDGsが叫ばれる時代、

生き残れないと思うのですが、どうなのでしょうか??

さらに、そんなことには目をつぶって

我慢すればお給料が入ってくるんだよ。

そのほうが、楽でいいじゃんという友人もいます。

ある意味、同意。

でも、我慢できなかった。

ということで辞めて、独立します。

来年、どうなるんだろうか、私??

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chika

会社の人間関係で疲れたときに、ふっと心が軽くなるブログを書いています。プロフィールの詳細はこちらから。