子供のわたしの願いは「両親に仲良くなってほしい」でした

10月1日、ビリーフリセット人間塾で、クライアントを体験しました。

ビリーフリセット人間塾とは?

ビリーフリセット人間塾は、ビリーフリセット協会の理事で親子ビリーフリセット代表の望月あかりさんの講座です。

ファミリーワークという、ファミリーコンステレーションとエンプティチェアを組み合わせたような療法で行いました。

ファミリーワークはビリーフリセットリーダーズ講座の独自の手法なのですが、これを学びたくて、受講しています。

最近、定期的にカウンセリングを受けていることもあり、コレといった悩みもないなーと思っていました。

ですが、両親が80代という高齢になり、手術の予定があることから、父がいなくなってしまうような感覚があります。それで少し不安だという話から始まりました。

そこで、「父」「母」「わたし」「弟」「母方のおじいちゃん(故人)」「生まれてこなかった妹」「阪神大震災で亡くなった友人」の7人を立ててのファミリーワークになりました。

父がいなくなるかもしれない恐怖

今回はzoomセッションだったので、自宅でわたしが椅子を並べていく方式です。

ピアノの椅子なども含め、様々な種類の椅子を6脚、バスタオル4枚、クッション2個、枕1個などを用意してスタートしました。

最初、わたしは家族4人が、輪になる感じで椅子を配置しました。

それから父の席と向かい合ってわたしの席に座ると、「お父さん行かないで」「お父さん死んじゃうの?」という言葉が出てきました。

そのときに思い出したのは、小学校2年生ごろの記憶。父と母が大喧嘩して、母が「出ていきます!」とわたしと弟を連れて、母の実家に帰ったときのことでした。ゴールデンウィークの最中でした。

そのときに「もう、これでお父さんとは会えないかもしれない」「お母さんがそうしたいんだから、仕方がない」という悲しさと諦めが出てきました。

わたしが父親がいなくなってしまうような気がする、というのは、幼少期の父と離れ離れになってしまった悲しさと恐怖が、引き起こしていました。大人のわたしにはたいしたことのない話ですが、小さいわたしにとって、それはそれは、嫌な出来事だったんだなーと思います。

でも、母には言えませんでした。「お父さんと一緒にいたい」というと、母が悲しむからです。

父の椅子をはずすとスッキリした気分に

あかりさんが「実験でお父さんの椅子を外してみましょう」というので、家族4人の輪から父の椅子を外したところ、向かい合っていたわたしの席の視界が急に開けました。

「なんか、いなくなってスッキリ」という感覚が出てきたのですが、少し違和感がありました。「お父さん行かないで」と言ったばっかりなのに、いなくなってスッキリなんて。。。そこでわかったのは、父のいない状態が我が家にとっては普通だったことです。

父は朝から深夜まで、土日も働いていた、企業戦士でした。わたしの起きている時間に会えることはほとんどなかった。だから、家族は3人のようなもの。そして父がいないと、母は楽だったのでしょう。「スッキリ」はその代理感情でもあるだろうなと思いました。

でも、子供のわたしにとって大好きなお父さんがいないのは「スッキリ」という感覚であるわけがない。それが違和感を覚えた理由だと思います。

本当はお父さんにいてほしいとわかったわたしは「お父さん帰ってきて」「お父さん一緒に遊ぼう」「お父さん、甘えていい?」「お父さん、大好き」と涙声になりながら、伝えました。

これ、わたしが父に本当に言いたかったこと。でも、子供のときは母が不機嫌にならないように、そして忙しそうな父に迷惑をかけないように、言わなかったのだと思います。

その後、父の元家族(父が子供のときの家族)に発展し、長男を亡くした家族の悲しみを父が背負っていることがわかりました。祖母の悲しみを払拭するために、父はきっと勉強をがんばり、いい大学に入り、いい企業に入ったのだと思います。

がんばることで、父の元家族に希望を与えたように、父が作った家族でも、がんばれば幸せになれると、朝から深夜まで働いていたんだろうと思いを馳せることができました。

父の椅子が家族の輪に戻ってきてから・・・

父の席に座って、子供のわたしからの「お父さん帰ってきて」に反応して、戻りたいと思い、家族の輪に戻りました。

そして、90度の位置にあった母の椅子を隣に動かしたくなって、動かしました。そのほうが、なんとなく、しっくりしたからです。

再び、わたしの席に戻ってきたときに、正面に父だけでなく、母の椅子がありました。自分で動かしているから当たり前なのですが、とってもビックリしました。

「お父さんとお母さんが並んでる!仲良しだ!!」

と思うと、なんだか嬉しくなってきました。

わたしの本当の願いは、父と母が仲良くしてくれること、本当にそれだけだったんだなーと思いました。

子供の願いはシンプル。それを得るために、父を心配し、母の父に対する愚痴を聞き、父と母の仲を取り持つために間に入って調整し、ということをやってきました。

二人が仲良くなったいま、もうその役目から降りていいよね、と思えました。

父の膝の上がいい

「お父さんとやりたいことない?」とあかりさんに聞かれて、浮かんだのが、父の膝の上に乗ることでした。

それをイメージしながら父の椅子に座ると、ゆりかごに揺られているみたいな安心感で包まれました。あー、わたし、ここにいていいんだなーと。

そういえば、先日のお金と豊かさのワークで、母の膝の上に乗りたかったのに、弟の場所だから、乗ってはいけないと思ったなーと思い出しました。

「だって、母の膝の上は弟の席だから。おねえちゃんのわたしが座ってはいけない」と。

でも、今回思ったのです。「父の膝が空いているじゃないか!そして父の膝上こそ、わたしが乗りたかったところだ!!」

今思い出しても少し涙が込み上げてきます。わたしが本当にやりたかったこと、父の膝に乗ることだったんだなー。

ワークを終えて

セッションが終わって片付けていたときに、父と母の椅子が並んでいる様をみて、なんだかほっこり。

やっぱり、わたしは父と母が仲良くすることを、本当に望んでいたんだなーと改めて理解しました。

あまりに嬉しいので、しばらく部屋で、父の椅子と母の椅子を並べたままにしようと思います。

ようやく父の椅子に「大好き」と言えるところまで来たなーと感慨深いです。ワークのあとで日常生活でどういう変化が起こるのか、楽しみに過ごしたいと思います。

ファミリーワークに興味を持ったという方、以下からお問い合わせください。

望月あかりさんの講座(親子ビリーフリセット)についてはこちら

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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