たまたまの出合い
たまたま訪れた、富山県美術館。
今回のコレクション展の一部が
「キャンバスの大きさ」というユニークな切り口で構成されていた。
(F20とかS2とか、F・M・P・Sと数字の組み合わせ)
ちょうどいま、エッジ展に向けて
「どのくらいのサイズの絵を描こうかな?」と考えていたわたしにとって、
この展示はまさにタイムリーで、
想像以上に刺激的な体験になった。
11月、エッジ展に絵を出します
https://ck3.jp/archives/12733
そして、何よりも驚いたのは──
わたしの“絵の見方”ががらっと変わったこと。
これまでは、
「わぁ、美しいな」
「このアーティストはどんな気持ちで描いたんだろう?」と、
作品の奥にある“心象風景”を感じ取ろうとしていた。
けれど今日は、
「どうやって描いたんだろう?」
「どんな筆を使ったんだろう?」
「こんなふうに絵の具を盛る技法もあるんだ!」と、
技法に興味津々。
“観察する目”になっていた自分に、ちょっとびっくりした。
油絵はまだ未知だけれど、アクリルの絵ならわかるようになった。
「これ、やってみたい」
「これならできそう」
と思いながら見ていた自分に、
わたしが一番驚いた!!
各作品を見て
正方形へのオマージュ
▶︎ 作品リンク
「定規で測ったように正確な線」
「繊細に重ねられた色の層」
この絵は、まるでマーク・ロスコのように
“制限”の中で描く美しさを感じた。
「自由に描く」だけがアートじゃない。
限られた形やルールの中で表現する力にも、
深い美しさがあるんだと改めて気づいた。
ピカソ「静物」
▶︎ 作品リンク
わたしは多色使いが好き。
だけどこのモノクロの静物画を見て、
「色を使わない」という選択が持つ強さに惹かれた。
今度、わたしも色をあえて絞って描いてみようかな。
ゲルハルト・リヒター「オランジェリー」
▶︎ 作品リンク
F200を2枚セットで描いた大作。
絵の具の凹凸、オレンジの大胆さ。
そのエネルギーに惹かれて、
しばらくベンチに座って眺めていた。
絵の持つエネルギーを浴びた作品だった
「夜の汽車」
▶︎ 作品リンク
なぜこの絵に心を奪われたのか、
自分でも不思議だった。
女性の裸体が描かれているのに、
なぜか無機質。
でもその“無機質さ”が、
逆に生々しく、強く惹きつけられた、
いや、吸い込まれた。
あとから知ったのは、
この女性たちは画家にとって
大切な存在である「タム」という人が
モデルだったということ。
3人描かれているのに
どの顔も同じように見えた。
無表情で無感情。
描き手の想いが投影されていたのだなと思う。
絵を見る視点が変わった!
鑑賞後は、近くにある「世界一美しいスタバ」
富山環水公園店で一息。
ゆったり時間が流れるロケーションは
とても美しかった。。。
これまでも、美術館に訪れたり
絵を見るのは好きだったけれど、
「視点」を変えてみれたことで、
美術館の楽しみ方がまったく違うものになった。
見方が変わると、世界が変わる。
そんな体験だった。
これからも、時間を見つけて、
いろんな作品に出逢いに行こうと思う。
今回のコレクション展の詳細はこちら
https://tad-toyama.jp/wp-content/uploads/2025/04/7f44cf816caf12b9115e6013a622d5b1-1.pdf
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