【Bond-BBT大学院】勉強するはずが、初日からワイナリーに出かけた理由

Bond-BBT大学院の研修(スタディツターと呼びます)で、ゴールドコーストに来ています。ゴールドコーストにいて、海も空も楽しみながら勉強、というわけにはいかず、結局、毎日学校とホテルの往復で1週間が過ぎてしまいます。それでも、学生気分に戻れるこの1週間は社会人だからこそ、貴重だと言えるでしょう。

土曜日の初日はオリエンテーション

スタディツアー(ST)は土曜日の正午ごろに登録を開始し、その後はオリエンテーションで1日が終わります。2日目となる日曜日から金曜日までの6日間は、午前と午後にそれぞれ4時間半の凝縮された授業があります。

これまで初日のオリエンテーションは学校内でこじんまり行われていましたが、今年はなんとワイナリーツアーでした。初日からMBAとは関係なさそうな、遠足的イベントということで楽しみにしていました。

ゴールドコーストから30分の「Sirromet(シロメィ)」へ

訪れたのは、ゴールドコーストとブリスベンのちょうど間に位置するワイナリー「Sirromet(シロメィ)」。2000年に始まったワイナリーですが、最初は昔ながらの薄利多売のワイン作りをしていたとのこと。しかし、それではビジネスが先細るだけと方向転換し、ワインを主とした観光に力を入れています。

どういうことかというと、実際のブドウ畑はグラニトベルトという3時間ほど離れた場所にあるらしいのですが、観光客のアクセスの面から考えて、ワイナリーを今の場所に作ったのだそうです。ワイナリーはゴールドコーストからもブリスベンからも約30分ぐらい。つまり、ワイナリーの敷地はワイン工場もありますが、それよりも、人が集まって楽しめるような施設をメインに作られていました。複数のレストランに、ウエディング用レストランも完備。さらに、今流行りのグランピングの施設を作っている最中だとのこと。

「オーストラリアのワイン産業は60億ドル(約6000億円)規模だが、観光ビジネスは900億ドル(約9兆円)。だから、観光とワインをむすびつけようと考えた」と同社の幹部が説明してくれました。経営とマーケティングの両面からいろんな話が聞けてとても有意義でした。なるほど、確かにMBAの一環でした。

ワインテイスティングでお気に入りの1本を

そしてお待ちかねのワインテイスティングです。まずは白ワイン、赤ワインの2種類ずつをテイスティング。どれもフルーティで飲みやすく、日本人の好みの味だと感じました。

そして最後に登場したのが、なんとスパークリングワインの赤「スパークリングレッド <シグネチャー・コレクション>」!!これがとても美味しいのです。微炭酸で少し甘くて、幸せな気持ちになります。しかも、スパークリングの赤なんて珍しい!!と。すると「今日は特別にお持ち帰りいただけます。また、Bond-BBT大学院のみなさまにだけ、日本への送料を無料にしますので、ぜひ今日のうちにご注文ください」と(ちなみに輸出担当は日本人)。

そりゃ、買うでしょうということで、私だけでなく、同級生のほとんどが購入。MBAを学ぼうという人たちですから、ある程度、ワインなどにも興味があるし、3500円ぐらいのワインなら買えるでしょう。これもうまくターゲティングされているなと感心。まんまと彼らのマーケティング戦略に踊らされて、家路についた私たちでした。

右がスパークリングの赤、左が白です。ゴールドコーストにいる間に同級生と飲む予定です。楽しみ。

ちなみに日本だとWINETREEで買えるそうです。

でも観光産業の規模を考えると、日本も同じことですよね。私の今の会社も製造でありながら、観光業も取り込もうとしています。オリンピックしかり、インバウンドしかり。どんな業種でも観光業とのコラボレーションを真剣に考えると道が開けるかもしれないと感じた1日でした。

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